【マスクできない病気や健康理由】感覚過敏などの体質とマークで対策

 

北海道エアシステムでマスク着用を拒否したため、飛行機に搭乗できず離陸に30分ほどの遅れを出してしまった男性が話題になっています。

 

他にもピーチアビエーションでも機内でマスク着用をしなかった男性が北海道~関西行きの航空便から新潟空港に臨時着地して機内から降ろされてしまう事件もありました。

 

この2つの出来事に関連するのが、2人とも「健康上の理由でマスクを着用できずにいた」事です。

 

この記事ではマスクをしづらくなる健康上の理由や考えられる病気、疾患、またどうしてもマスク着用しなくてはいけない時のための対策のほか、周囲の人に「マスクができない」ことを知らせるマークについて解説していきます。

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マスクできない人の病気や健康理由とは?感覚過敏や体質の理由が多い

 

マスクは本来自分の口から出る飛沫により病原菌や感染を防ごうとする取り組みで、室内や外でも2メートル以上離れていない場合は着用するよう専門家たちが指摘しています。

 

しかし中には「健康上の理由」でマスクを付けたままでいるのが困難な人達もいます。主に考えられるのは感覚過敏や喘息などの疾患や呼吸器官系に弱い体質を持つ人、マスクの生地や材質が合わずに皮膚病になる体質を持つ人の可能性があります。他にも自閉症や発達障害を持つ人で、マスクが生理的に合わずどうしても長時間付けていられない・正しい方法で付けることを覚えるのが難しいというケースもあります。

 

感覚過敏というのは発達障害、あるいはうつ病などの精神状態、認知症や脳へのダメージが原因で人間が持つ五感(嗅覚、聴覚、視覚、触覚、味覚)が必要以上に敏感になり、過敏症を患っている人にとって苦痛となる事を言います。

 

マスクの場合は耳の裏や頬、鼻にあたってしまう部分が過敏になり、中には生活に困難をもたらす程症状が悪化してしまうケースもあります。

マスクの素材を変えたり、フェイスガードを使うなど様々な方法はありますがそれらも感覚過敏の人にとっては時間をかけて慣れるようになるまでが大変です。

 

感覚過敏の人にとっては深刻で切実な「健康上の理由」でマスクを付けたくても思うようにつけられないのが現実なのです。

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感覚過敏以外の疾患や体質などの健康理由でマスクを付けられない例も

 

喘息を持っている人がマスクを付けたままの状態が続くと、「息が詰まる」「息を吸えない」などのパニックに突然落ちることもあります。この場合マスクをつけっぱなしのままだと逆効果で、息を吸い込みたいあまりマスクを反射的にもぎ取り、咳込んでしまう事にも繋がります。

 

上記の場合は喘息を持っていない人から見れば、「なぜ咳込むのにマスクを外すんだ」と咎められるような光景になるため、喘息や呼吸器官系が弱い体質を持っている人にとってはマスクは布一枚よりもはるかに重いのです。

 

 

さらに体質とは関係なく自閉症やダウン症を家族に持つ人々は、本人にマスクを着用することの大切さを教えても、「普段はしていなくてもよかった」「いつもの感覚ではない」「何か顔についてる」と反射的にマスクを取ってしまう事に悩む人が多いです。

 

またマスクを付けても鼻を覆わないままだったりと間違った付け方をしてしまう人も中にはいます。

 

そうなると本人の親や家族のメンバーが常に彼らについて見守っていかないといけない場合もあります。

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マスクできない病気や健康理由がある人はマークで対策する方法も

(写真引用:https://kabin.life/archives/1633)

 

「付けたくてもマスクできない健康理由」は上記に述べた通りですが、世の中のニーズが高まるにつれて周りの人が分かる障碍者マークのように、「健康理由でマスクをつけられません」というマークが広まりつつあります。お互いが納得できる対策の一つとなりうるのでしょうか?

 

ただこれらのカードはあくまで「意思表示」としてのカードなのと、国が正式に発行しているものではないため実際に朝の電車など混んでいる中でどれほどの理解を得られ、対策となりうるかは不明です。健康理由でマスクできない人にとっては切実な思いなので、各区役所や市役所の障碍者福祉課で一刻も早く健康問題の詳細に関わらず、マスクをしたくてもできない人達がいることへの注意喚起に取り組んでほしいものです

 

心配な点としては実際に区役所などで手続きができるようになっても「医者の診断書が必要」など様々な手続きを踏まないと発行してもらえないスピードの問題、また健康上の問題が特に無くても意思表示カードやバッジをマスクをしたくないだけの理由で悪用する人も出てくる可能性の二つです。

 

マスクできない人とその周囲にいる人両方がストレスを抱える事のないよう、早急な「マスクできない人もいる」という現状認知と打開策が今後の課題となります。

マスクできない病気や健康理由、体質とマークの対策のまとめ

「マスク着用必須」と書かれている店や機内、車内などどうしても3密の条件に当てはまってしまう場所にいなければいけない場合、健康理由や疾患を患いやすい体質の人はマスクできないままでいるとどうしても周囲の目や咎める声の問題に当たります。

 

他の人の安全ももちろん重要ですが、自分の健康状態や体質を知って、管理できるのは自分しかいません。感覚過敏や喘息、呼吸器系、精神疾患から来る息苦しさやパニック障害、または自閉症などマスクをしづらい人にとっても暮らしやすい環境を作っていくのが今後の私達の課題となるでしょう。

 

アイディアを出しあい、より良い対策を考案していくことが重要となります。

 

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